東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2013-
ミュージアム・コンサート平野公崇(サクソフォン)~現代美術と音楽が出会うとき
現代美術と音楽というテーマで開催する上野の森美術館でのコンサート。クラシックのみならず、クロスオーバーな活躍で各方面から人気の高いサクソフォンの名手、平野公崇を迎え、新鮮な世界へと誘います。
プログラム詳細
2013:03:16:19:00:00
2013.3.16 [土] 19:00開演(18:30開場)
上野の森美術館 展示室
■出演
サクソフォン:平野公崇
■曲目
J.S.バッハ:
主よ人の望みの喜びよ

ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 より

[アンコール]
ヘンデル:歌劇《リナルド》よりアリア「私を泣かせてください」
J.S.バッハ:BASQプレリュード(平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第2番より)
【試聴について】

プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。
ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。
出演者
サクソフォン:平野公崇 Masataka Hirano 東京藝術大学在学中、第7回日本管打楽器コンクールで第1位。卒業後、パリ国立高等音楽院に入学、サクソフォン科、室内楽科、即興演奏科を最優秀の成績で卒業。同音楽院在学中にジャン=マリー・ロンデックス国際サクソフォン・コンクールを制して日本人サクソフォニスト初の国際コンクール優勝者となり、フランス国立ボルドー・アキテーヌ管弦楽団の定期演奏会に出演、
●J.S.バッハ:「主よ人の望みの喜びよ」(カンタータ《心と口と行いと命もて》BWV147より)
バッハの教会カンタータは現在残されているものだけで200曲近くある。教会カンタータ《心と口と行いと命もて》BWV147は、2部構成の全10曲からなり、2部の最後に歌われるコラール合唱が、「主よ人の望みの喜びよ」である。この曲は親しみやすい旋律によって人気があり、カンタータから独立して、合唱だけでなく様々な楽器用に編曲され、非常に演奏機会が多い。祝祭的な明るい雰囲気を持つ美しい曲である。
●J.S.バッハ:《ゴルトベルク変奏曲》BWV988より
「ゴルトベルク」というタイトルはバッハがつけたものではない。フォルケルの記した逸話によれば、ライプツィヒ時代の1741年、バッハは旧知のロシア公使カイザーリンク伯爵から、不眠症にかかって眠れない夜に気を紛らすような曲を作ってほしい、との依頼を受けた。そこで以前、妻アンナに贈った「クラヴィーア小曲集」からの旋律(フランス風のサラバンド舞曲)の低音部を主題に据え、30の変奏を展開する変奏曲を書いたという。それを伯爵がヨハン・ゴルトベルクというお抱えのピアニストに弾かせて愛聴し続けたところから、この《ゴルトベルク変奏曲》という通称が生まれたということになっている。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会 協力:上野の森美術館